就労ビザから配偶者ビザへの変更:メリットとデメリット
日本で就労ビザを持って働いている外国人が、日本人と結婚し、配偶者ビザに変更するケースは少なくありません。配偶者ビザへの変更には多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。本記事では、そのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
メリット
就労の自由度が高まる
職業選択の自由:配偶者ビザを取得すると、日本国内での就労に制限がなくなります。これは、就労ビザが特定の職種や業種に限定されているのに対し、配偶者ビザではどのような仕事にも就くことが可能となるためです。
副業が可能:就労ビザでは副業が制限される場合がありますが、配偶者ビザでは自由に副業を行うことができます。
デメリット
配偶者との関係に依存
ビザの基盤が結婚関係:配偶者ビザは日本人配偶者との婚姻関係が前提となります。離婚や死別した場合だけでなく、別居をしている場合はビザの更新が困難になります。
不許可のリスク
申請内容に不備があったり、結婚の実態が疑われる場合、ビザが不許可になる可能性もあります。
キャリアへの影響
専門性の低下:就労の自由度が高まる反面、専門職から離れてしまうと、これまで築いてきたキャリアが中断される可能性があります。
永住・帰化申請の要件緩和について
日本人の配偶者は、一般的な永住申請の要件である「10年の在留期間」が短縮されます。結婚から3年が経過し、1年以上日本に在留していれば、永住権の申請が可能です。
帰化申請についても住居要件が短縮されます。しかし、これはビザの変更をしなくても日本人と結婚していれば摘要されます。
まとめ
就労ビザから配偶者ビザへの変更は、多くのメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。特に、ビザの基盤が日本人配偶者との関係に依存する点は重要です。変更を検討する際は、自身の将来設計や現在の状況をよく考え、必要であれば専門家に相談することをおすすめします。